冷蔵倉庫の温度は、-5°C〜+5°Cほどです。体を動かすと意外と寒くありませんが、ラインが止まると急に冷え込みます。
夏の猛暑日では、外気との温度差も大きいため服装選びが難しいです。「夏と冬で服装は違う?」「どんな防寒対策は必要?」こんな疑問もあるかと思います。
しかし気温に合った服装を知ることで、対策もでき安心して作業することが可能です。
そこで本記事では、冷蔵倉庫の服装を夏と冬の季節別でご紹介します。座った作業にも最適な服装も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
冷蔵倉庫内の服装は防寒対策が必須
冷蔵倉庫で作業する場合、防寒対策は必須となります。
冷蔵倉庫内の平均温度は「-5°C〜+5°C」と一定でないため、温度に合わせた服装選びが大切です。防寒対策を怠ってしまうと、手足が霜焼けになったり風邪をひいてしまう場合もあります。
しかし、しっかりとした防寒対策を行えば、問題なく作業をすることができます。
具体的には以下のような、自分で体温調整できる衣類を選びましょう。
- ウィンドブレーカー
- 半袖Tシャツ
- 長袖ヒートテック
- デニムズボン
- ネックウォーマー
- 軍手
- マスク
- ニット帽
また、冷蔵倉庫は床が冷たい特徴もあります。足を保護するためにも厚手の靴下も準備しておきましょう。
冷蔵倉庫内の服装を条件別に解説
職種上、会社から防寒着が支給されます。しかし、支給された衣類だけでは寒いため、ヒートテックインナーなど自分で用意しなければなりません。
ここでは、季節や作業内容に合わせた防寒着をご紹介します。
冷蔵倉庫内の服装①季節別
ここでは、夏と冬に分けた防寒対策を紹介します。特に、夏の勤務では庫内との温度差が大きくなるため注意しましょう。
夏の作業
夏の冷蔵倉庫は、外気との温度差に注意が必要です。夏の猛暑日には冷蔵倉庫の中と外で20℃の差がでることもあります。
寒暖差が激しいと体力を消耗する原因になるので温度差に合わせて衣類を選びましょう。
適切な服装を知ることで安全に作業することができます。
- 半袖Tシャツ
- 前開きの上着
- 薄手のアウター
- 動きやすいデニムパンツ
- 靴下2枚履き
未経験の方は、夏に作業を始めたときは冷蔵倉庫が「気持ちいい」と感じるかもしれません。しかし時間経過と共に体もゆっくり冷えていきます。
半袖シャツの上にアウターを重ね着するなど、上手く調整していきましょう。
しかし、半袖Tシャツを許可していない会社もあります。その場合は薄手の長袖がおすすめです。
冬の作業
冬場はより防寒対策が必要です。空気も冷たくなるため、厚手の防寒着を準備しましょう。
- 厚手のフード付きパーカー
- 裏起毛のスウェットパンツ
- 上下ヒートテック
- 厚手の靴下
- 厚底の作業靴
- 帽子
- マスク
体温を保つためにシャツの下にはヒートテックの着用がおすすめです。
また、フードが付いていないパーカーやスウェットはおすすめしません。首元が広く露出するため冷えてしまいます。
顔もできる限り露出しないように、マスクやタオルなどを活用すると良いでしょう。庫内は乾燥しているため、喉が弱い人にも役立ちます。
冷蔵倉庫内の服装②作業別
動く作業だけでなく、検品やラベル貼りなど座った作業も多くあります。作業内容に応じて服装を替えていきましょう。
座り作業
冷蔵倉庫内にはシール貼りや検品作業など、体をあまり動かさない仕事もあります。動く作業とは異なり体が冷えやすいため、しっかり防寒対策を行いましょう。
- 厚手のパーカー
- スウェットパンツ
- ヒートテック
- ニット帽
- 丈の長い靴下
厚手のパーカーの下には、半袖Tシャツとヒートテックを着用しましょう。じっと止まっていても体温を保てます。
また、靴下は二重履きがおすすめです。長時間座っていると足元が冷えてしまうので、厚手の靴下と重ねるのが良いでしょう。
動く作業
頻繁に体を動かす作業では防寒しすぎると暑くなります。冷たい冷蔵倉庫とは言え、汗が冷えて風邪をひいてしまうので注意が必要です。
動く作業では、脱いだり着たりできる通気性が良い衣類を選びましょう。
- 半袖Tシャツ
- 薄手のウィンドブレーカー
- 動きやすいデニムパンツ
- スポーツウェア
- 前開きのパーカー
おすすめはファスナー付きのウィンドブレーカーです。カンタンに開け閉めできるので汗をかいても都度調整できます。脱ぎたい時でも素早く脱げて、カンタンに折り畳めることもメリットです。
また、速乾性のスポーツウェアも準備しておきましょう。汗がすぐ乾くため体が急に冷えることはありません。
冷蔵倉庫で働く上での体調面について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
冷蔵倉庫内の服装③その他
防寒着だけでなく、他に体温調整ができるアイテムにも注目してみましょう。庫内の温度に合わせて選んでみて下さい。
- 使い捨てカイロ
- ネックウォーマー
- 吸収速乾対応の下着
- マスク
- インナー用ダウンジャケット
特に、-5℃以下の冷蔵倉庫では必ずマスクを着用しましょう。庫内はとても冷えているため冷たい空気を一気に吸い込んでしまう可能性があります。動きが多いピッキング作業では息が荒くなりますが、マスクの着用は必須です。
ラベル貼りや検品作業の場合は、動くことが少ないのでネックウォーマーや使い捨てカイロがおすすめです。
冷蔵倉庫で防寒対策するための服装の注意点
単に防寒対策だけを考えると、動きづらく背丈に合わない衣類を選んでしまうこともあります。防寒できて動きやすい服装を意識しましょう。
ストレッチが効いた衣類を選ぼう
庫内では屈伸する場面も多いため、ストレッチが効いた伸縮性のある衣類がおすすめです。ジーンズ性の衣類では身動きがとれなくなり、屈伸が多くなるピッキング作業などには向かないので注意してください。
具体的には、伸縮性が効いたデニムや、少し丈が長いスポーツウェアがおすすめです。屈んでも背中が見えないように少し丈が長いものを選びましょう。
着脱しやすい服装を意識しよう
ファスナー付きのウィンドブレーカーや、前開きできるパーカーを用意しましょう。冷蔵倉庫の仕事は外気との温度調整も非常に大事です。体温調整を怠ると汗が冷えて風邪の原因になります。
また、極端に薄い衣類は避けてください。着脱しやすい上着は薄くて隙間が多いデメリットもあります。冷気が入り込むのを防ぐために少し厚手のパーカーなど用意しましょう。
露出を少なくしよう
耳あてやネックウォーマーなどを活用し肌の露出を減らしましょう。短髪の方は頭から冷え込みやすいので、ニット帽や厚手のキャップをかぶって作業すると良いでしょう。
また、短すぎる靴下は履かないでください。冷蔵倉庫の床は非常に冷えているため、厚手の丈が長い靴下がおすすめです。座り作業の場合は、足を冷気から守るために靴下を二重履きしましょう。
まとめ
本記事では、冷蔵倉庫の服装をご紹介しました。ここで具体的な防寒着をまとめます。
- ウィンドブレーカー
- 半袖Tシャツ
- 長袖ヒートテック
- デニムズボン
特に夏の猛暑日には注意しましょう。外気との温度差が大きいため、Tシャツを重ね着するなど対策が必要です。
ラベル貼りや検品作業など、座って作業する場合は「ネックウォーマー」「ニット帽」など動かなくても体温が確保できるアイテムを準備しましょう。
冷気を吸い込まないためには、マスクの着用も必要です。
作業内容に合った服装を理解することで、適切な対策ができ安心して働くことができるでしょう。