冷凍倉庫の服装はどうする?作業や季節による違いあり!あったかグッズの紹介も

公開日:

更新日:

冷凍倉庫で着用する防寒着は、会社から支給される場合がほとんどです。しかし、実際は厚手のジャケットが支給される程度で、それだけでは寒さを防ぐことはできません。

これから冷凍倉庫で働きたい人にとっては、具体的にどんな防寒対策をすればいいのか気になるでしょう。

そこで本記事では、冷凍倉庫で働く場合の服装をシチュエーションごとに紹介します。防寒着を選ぶ際にの注意点も解説するので、参考にしてみてください。

冷凍倉庫で働くときの基本の服装と装備

浜松委托運送冷凍倉庫内の作業風景

冷凍倉庫の平均温度は、-20〜-30℃と言われています。当然、適切な防寒対策をしなければ体調不良につながり凍傷や低体温症の危険性も考えられます。

実際に冷凍倉庫で働く場合、どんな服装とアイテムを使用すればいいのか事前に確認しておきましょう。

冷凍倉庫で働く時の服装

冷凍倉庫で着用する防寒着は基本的に会社が支給してくれます。しかし支給された防寒着だけでは防寒しきれません。自分の体をより保温するためには、防寒できるグッズを自分で用意する必要があります。

ここでは、下記4つの防寒着について説明します。

  • 防寒着
  • パーカー
  • スウェットパンツ
  • 手袋

それぞれ順番に確認してみましょう。

防寒着

浜松委托運送の倉庫内での防寒着

防寒着は会社から支給される場合がほとんどです。倉庫の温度によって支給される防寒着は異なり、-20℃の環境で着用する防寒着から、-60℃に対応している防寒着など、庫内の温度で着用する防寒着の種類が決まります。

また、防寒着を自分で購入する場合は、厚手で動きやすい素材を選んでみてください。動く作業が多い冷凍倉庫の仕事は、自分の体を保温しつつも動きやすい服装が最適です。

パーカー

パーカーを着用することで首元を冷気から守れます。首元に関わらず庫内で肌を露出してしまうと、その部分は簡単に冷えてしまいます。しかしパーカーを着用することで、首元は覆われるため、庫内の冷気に晒されることはありません。

また、パーカーを購入するときは、できるだけ厚手のものを選ぶようにしましょう。厚手のパーカーならネックウォーマーを使用する場合でもその上から包み込めます。そのため、首元をより保温したい人は厚手のパーカーがおすすめです。

スウェットパンツ

スウェットパンツは下半身を保温できるアイテムです。作業ズボンを履く前にスウェットパンツを履くことで下半身の熱を確保できます。それでも寒い場合は、その下にレギンスを履いてもいいでしょう。動きにくさを感じずに、より下半身を保温できます。

また、スウェットパンツを購入する際は、裏起毛のものを選びましょう。動きにくさを想像するかもしれませんが、実際は、保温しながらも快適に動くことができます。

手袋

浜松委托運送の冷凍倉庫内で使用する手袋

冷凍倉庫の仕事において、手袋の着用も大切です。手が冷えてしまうとピッキングや検品作業など細かな作業ができなくなってしまいます。大きな冷凍食品を掴むことも多いため、手袋を二重三重に着用して対策をする人も多いです。

また、手袋を選ぶときは、厚すぎる素材は避けるようにしましょう。保温を優先して分厚い素材を選んでしまうと手袋の中が蒸れてしまいます。手袋のなかに水が溜まってしまうと凍傷の危険もあるので、薄くて保温できるフリース素材の手袋を選んでみてください。

冷凍倉庫で働く時の装備

基本的な防寒着だけでなく、体温を確保できる装備品にも注目してみましょう。ここでは以下6つのアイテムを紹介します。

  • ニット帽
  • タートルネック・ネックウォーマー
  • フェイスマスク
  • 5本指ソックス
  • カイロ
  • 腹巻

それぞれ詳しく確認してみましょう。

ニット帽

ニット帽をかぶることで頭と耳を保温できます。とくに耳は露出している部分のため冷気に晒されてすぐに冷えてしまいます。ニット帽の代わりにイヤーマフラーを使用する手もありますが、作業中にズレてしまうことが多いのでおすすめできません。

また、ニット帽を選ぶときは、隙間から冷気が入ってこないように自分のサイズに合ったものを選びましょう。ニット帽のズレを防ぐだけでなく、冷気の侵入も防ぐことができます。

タートルネック・ネックウォーマー

タートルネックやネックウォーマーを利用することで、首周りを保温できます。とくにネックウォーマーは自分の好きなタイミングで着用できるので気軽に首を暖められるでしょう。

タートルネックに関しても、首周りに隙間ができないサイズを選ぶことで首を全体的に保温できます。

首周りも暖めるだけでも体感温度が変わると言われているので、首周りの保温対策は必ず行っておきましょう。

フェイスマスク

フェイスマスクを使用することで、大量の冷気を吸い込むことが抑えられます。口から大量の冷気を吸い込んでしまうと肺を痛めてしまう可能性があり、場合によっては気管支炎になる危険もあるでしょう。そこで、フェイスマスクで顔を覆えば冷気の吸い込みが抑えられ肺を守ることができます。

また、フェイスマスクは耳の露出を防げるメリットもあり、凍傷になりやすい耳をカバーすることも可能です。

5本指ソックス

5本指ソックスは、足元の血流を良くする効果があります。とくに冷凍倉庫の床はとても冷えているため足元の防寒対策として効果的です。通常のソックスと異なり指もしっかり保温してくれるので足元の凍傷も防げるでしょう。

なお、5本指ソックスを履く場合は、丈の長い靴下との2枚履きがおすすめです。足元をより保温できますし、指が分かれているため、歩きにくさも感じません。実際に冷凍倉庫で働く人は3枚履いている人もいるので、重ね履きも試してみましょう。

カイロ

カイロを使用することで、体の細かな部分を保温できます。カイロを暖めたい箇所に貼るだけでその部分を簡単に保温することができます。寒い庫内では1時間ほどで冷えてしまいますが、休憩時間に温かさが戻ってきます。

しかし、手にもつタイプのカイロは禁止されている場合もあります。カイロで体を暖めたい人は、貼るタイプのカイロを用意しておきましょう。

腹巻

腹巻を活用すればお腹を簡単に暖められます。カイロを貼った後に腹巻きを着用すれば、より体を保温できるでしょう。

また、お腹を温めることは全身の冷え対策にもつながります。腹巻を使用すれば、お腹を壊すことも減らせますし、全身の体温も確保できます。

冷凍倉庫での服装を調整すべき状況【作業・季節別】 

冬服

冷凍倉庫の仕事は、動く作業ばかりではありません。座りながら検品するなど、動かない状態での作業も多いです。ここでは、動く作業と動かない作業では、どのような服装の違いがあるのか確認してみましょう。

作業に合わせた服装

動く作業と動かない作業とでは、用意する防寒着の種類も少し異なります。体を動かす度合に応じて適した服装を選びましょう。

動く作業

動く作業の場合は、速乾性の高い防寒インナーを着用しましょう。動く作業では汗をかきやすいため、体が冷えて凍傷になる可能性もあります。着替えを2〜3枚用意するなど、汗をかいても体を冷やさない対策が必要です。

動かない作業

動かない作業は、動く作業と比べて体を冷やしやすいため、止まった状態でも体温が保てる服装を選びましょう。具体的には、パーカーのフードやニット帽をかぶるなど、じっとしていても寒くならない対策が必要です。

また、パーカーを選ぶ際は、チャックが金属でないものを選びましょう。チャックの部分が金属の場合、冷気で冷たくなりやすいので体も冷えてしまいます。

季節に合わせた服装

季節によって外気の温度は変化するものの、冷凍倉庫の温度は変化しません。そのため、季節の温度に合わせて服装を選ぶ必要があります。

冬の作業

冬場は体の余熱が少ないため、冷凍倉庫に入るとすぐに体が冷えてしまいます。当然、外気の温度も低いため、冬の作業はより防寒できる服装選びが重要です。

具体的には、厚手のパーカーや裏起毛のスウェットパンツなど、入念な防寒対策が必要となります。

夏の作業

夏の作業は、外気との温度差に注意が必要です。-20℃の冷凍倉庫と30℃近い真夏の外気とでは約50℃の温度差が開きます。そのため、急激な温度変化にも対応できる服装選びが大切です。

具体的には、速乾性の高いインナーや、薄手のTシャツなど、簡単に着脱できて温度調整できる服装がおすすめです。

                       関連記事:冷凍倉庫は体に悪い?と言われる理由と対策方法について

                                                                                   冷凍倉庫の仕事はきつい?社員もバイトもやめとけといわれる理由と改善策

冷凍倉庫での服装の注意点

軍手

続いて、防寒着を選ぶ際の注意点を確認していきます。闇雲に防寒するのでなく、作業しやすさや着脱しやすさにも注目してみましょう。

食品製造業では衛生管理に配慮した服装にする

食品を扱う冷凍倉庫で作業する場合は、衛生管理に配慮して服装を選びましょう。ニット帽や衣類の毛クズが食品に落ちてしまうとクレームにつながってしまいます。現場によっては毛クズが落ちる衣類の着用を認めていない場合もあります。防寒着を選ぶ際は、衛生面にも配慮した素材選びも重要です。

また、衣類のパーツであるボタンの混入にも注意が必要です。衣類に付いているボタンは洗濯することで破損しやすくなり、簡単に取れてしまう可能性があります。食品を多く扱う冷凍倉庫で作業する際は、ボタンが付いていないファスナーの防寒着を選ぶと良いでしょう。

作業の妨げにならないよう注意する

作業の妨げになるような防寒対策は避けるようにしましょう。たとえば、指先を保温するために厚すぎる手袋を使用してしまうと、商品を掴むことが難しくなり作業しにくくなります。

また、ピッキング作業や検品作業などは目視で確認する作業のため、視界を遮らない防寒着選びが大切です。深すぎるニット帽や、大きすぎるパーカーは視野を狭くしてしまうので避けた方がいいでしょう。

すぐに温度調節ができるように着脱しやすい服装にする

冷凍倉庫の仕事は体を動かすことが多いため、汗をかきやすい仕事でもあります。そのため、汗が乾いて体が冷えないように温度調整しやすい服装が大切です。具体的には、前開きのパーカーや半袖Tシャツなど、簡単に着脱できる服装を用意しましょう。

汗が冷気で乾いてしまえば風邪の原因にもなり、低体温症につながってしまう場合もあります。すぐに温度調整できるように、着脱しやすい衣類も準備しておきましょう。

まとめ

本記事では、冷凍倉庫で働くときの服装についてお伝えしました。

冷凍倉庫で着用する防寒着は、基本的に会社から支給されます。しかし、実際は支給された防寒着だけでは冷凍倉庫の寒さを防ぐことはできません。支給された防寒着だけでなく、自分でも寒さを軽減できるアイテムを用意する必要があります。

最後に冷凍倉庫で自分の体を保温できる装備品をまとめます。

  • パーカー
  • スウェットパンツ
  • 手袋
  • ニット帽
  • タートルネック・ネックウォーマー
  • フェイスマスク
  • 5本指ソックス
  • カイロ
  • 腹巻

その他にも、速乾性のあるインナーや、半袖Tシャツを用意しておけば、汗をかいた場合でも簡単に着替えることができます。

この記事は執筆された時点での情報を元に記載されております。文書・写真・イラスト・リンク等の情報については、慎重に管理しておりますが、閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。記載内容や権利(写真・イラスト)に関するお問合せ等はこちら

オススメの記事
single-news