ネット通販の運営者様へ!3PL(サードパーティー・ロジスティックス)の定義から導入のメリット,4PLとの違いまで徹底解説!

公開日:

更新日:

ネット通販を運営されている方で、売上が増加し、商品の発送量が増えてくると、物流業務の効率化を考えるのではないでしょうか。ビジネス上で3PL(サードパーティー・ロジスティクス)という用語はかなり一般的になっています。ですが、定義や内容など、詳細についてはぼんやりとしていて、理解がイマイチだという方も多いのではないでしょうか。

そんな方に向けて、今回は、

1:3PL(サードパーティー・ロジスティックス)とは

2:3PLの導入メリット

3:4PLと3PLの違い

についてご説明いたします。

ネット通販の運営者様へ!3PL(サードパーティー・ロジスティックス)の定義から導入のメリット,4PLとの違いまで徹底解説!

3PL(サードパーティー・ロジスティックス)とは

3PL(サードパーティー・ロジスティックス)とは、荷主に対して物流改革を提案し、包括して物流業務を請け負う業務のことで、3PLはThird (3rd) Party Logistics の頭文字をとっています。商品自体を作っているメーカーをファーストパーティー、商品を売った小売り業や卸業をセカンドパーティーと位置付けたときに、物流業務を担う会社はサードパーティーにとなると考えたことから呼ばれるようになっています。

基本的に、荷主と運送業者という利益が相反する関係による都合の悪い部分を解決するために、ノウハウのある第三者(日本の考え方の場合は、運送業者と同一とみなす場合もある)が、荷主の立場になって、ロジスティックスの運営を行う事業が3PLだと言われています。

3P L(サードパーティー・ロジスティックス)の種類は2種類あり、「アセット型」と「ノンアセット型」があります。

アセット型

アセット型とは、自社で所有している施設や車両(トラックなど)またはシステムを使用して物流業務を提供する業態です。物流部門を一括で委託するので、荷主とサードパーティーである物流会社が協力しやすいとい利点があります。

ノンアセット型

一方ノンアセット型は倉庫などの施設や、トラックなどの車両を所有していない業態のことです。知識を提供することからノリッジベース型ともいわれます。

 

3PL (サードパーティー・ロジスティックス)の導入メリット

コストを削減できる

自社で物流を担う場合は、荷量にかかわらず運送費・倉庫費・人件費等の固定費が毎月かかってきます。しかしながら、3PLを導入することで、これらの固定費が委託費用のみになり、結果的に様々なところでコスト削減に繋がりメリットとなります。

労働環境の見直しができる

会社は人的リソースの成長で成り立つ部分が非常に大きいです。ですから、多くの企業で労働環境がスタッフにとって最適であるように考えます。通販などの物流部門は必ず荷主から決まった時間に届けないという理由などから、自社で担うと時間的な拘束が厳しくなる業種です。3PLを導入することで、労働環境の見直しを図ることが可能になり大きなメリットとなりえます。

生産性が向上する

自社で行っていたものを物流のプロフェッショナルに任せるということは、生産性が向上します。ネット通販などの荷主である企業にあった保管方法の提案や倉庫内のレイアウトの変更などで、更に生産性を向上させてくれる3PL会社もあります。

品質が向上する

プロの現場で蓄積された独自のノウハウによって、よりスムーズな納品で時間短縮が可能になったり、ミスの少ない配送で確実性が高まったり物流の品質が高まります。またほとんどの3PLで在庫管理を担ってくれるので、適正に在庫管理をしてくれ不良在庫の発生を防いでくれます。3PLはあくまでの第三者の立場で考えれるために、ネット通販業者などの、売り手の立場に寄り過ぎることがないため、物流品質が高い状態になり、更にはエンドユーザーの満足度が高まります。

販路を拡大できる

ネット通販などをされている荷主企業にとっては、販路拡大は大きなメリットです。
自社で物流を担っていたときには取り組めなかった新しい販路の拡大にもチャレンジしやすくなります。例えばネット通販などは配送先や配送方法が多く、作業が複雑になるため自社の物流では限界があります。
しかしながら、専門の3PLに全て物流を任せれば、複雑な配送も正確に行うことができます。

 

4PL(フォースパーティー・ロジスティックス)と3PL(サードパーティー・ロジスティックス)の違い

近年、物流の新たな流れを生み出しているビジネスモデルが「4PL」です。4PLとはFourth (4 th )Party Logistics (フォース・パーティー・ロジスティックス)の頭文字をとっています。簡単に説明すると3PLにコンサルティングが加わった形になります。

今までの3PLに物流戦略の企画・推進を行うコンサルティング業務が加わった解決方法で、経営方針をベースとしたロジスティックスの戦略設計から関わり、企業の問題解決に尽力します。

3PLは主に現場のオペレーションを4PL事業者はコンサルティングの立場でネット通販などを運営する荷主企業にとって最大の利益を生むやり方を考えるため、物流コストのみに限らず潜在的な課題を発見し解決します。

4PL業者は複数の3PL業者の中にはいって間接的に荷主企業のプロデュースも行います。

 

今回は、3PL(サードパーティー・ロジスティックス)の定義から導入のメリット、4PL (フォース・パーティー・ロジスティックス)との違いまでをお伝えしました。

3PLを導入したい、4PLを導入したいと各ネット通販運営者にとっても様々ではないでしょうか。3PLの業者も4PLの業者も数多く存在し、得意なサービス内容も違います。どちらにお願いするにしても物流業務の丸投げと考えることなく、パートナーになってもらうことを念頭に選ぶことが大切です。自社の大切な物流部門を任せるわけですから、気になる業者があれば1社だけでなく、複数の企業の話を聞き、自社のネット通販において最適な3PLもしくは、4PLを見極めることが大切です。

ご参考頂ければ幸いです!

この記事は執筆された時点での情報を元に記載されております。文書・写真・イラスト・リンク等の情報については、慎重に管理しておりますが、閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。記載内容や権利(写真・イラスト)に関するお問合せ等はこちら

オススメの記事
single-news