皆さんは物流倉庫の仕事と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。物流倉庫と言っても、業務内容はさまざまです。
この記事では、物流倉庫で行われる業務を細かく解説していきます。それぞれ、内容の違いや特徴があるので、物流倉庫での業務を検討している人は、ぜひ自分に合ったものを探してみてください。
目次
物流倉庫の仕事内容
物流倉庫の仕事は、出荷から発送まで工程数が多く、スムーズな連携が必要になってきます。パートや作業員、正社員によって担当業務も様々です。正社員であれば、パートの管理や分析などの現場改善、お客様とのやり取りなども担当する場合があります。各工程を理解することで、自分に合った業務を見つけることができるのではないでしょうか?それぞれ詳しく見ていきましょう。
検査・検品
検査・検品とは、出入荷する商品の数量や品番を初め、不良品がないか荷物の状態をチェックする業務です。食品では、異臭・異物の混入、アパレル関連では、シミや汚れの付着、繊維のほつれの確認など、対象商品によって確認項目も様々です。
特別な資格や、難しい技術は必要ないため、アルバイトスタッフが担当する物流倉庫もあります。消費者の元に届く前に細かな確認を行うことで、クレームの発生やトラブルを事前に防ぐことが可能です。
また、当社ではバーコードでの商品管理、検品をおこなっているため誤出荷は99.9%ありません。
フォークリフト
フォークリフトとは、車両前方にある荷物を積むフォークを上下させて、荷下ろしから運搬まで幅広く用いられる産業車両です。フォークリフトを使用して、人の力では持ち上げられない重量のあるものも含め、倉庫内や配送センター内の荷物の持ち運びや仕分けを行います。
高所の品物や、重量のある品物の扱いには危険が伴うため、運転には資格が必要です。出荷時には、ピッキングの品物の補充、入荷時には品物を所定の位置に格納します。
ピッキング
ピッキングは、箱や籠、台車などを使用し、発注伝票の指示で必要な品物を集める作業です。業務内容は比較的シンプルですが、商品の出荷には欠かせません。必要な資格やスキルもないため、倉庫業務が未経験の方でもすぐに始めることができます。
また、商品の数も多いので速さと正確さが求められるでしょう。倉庫によっては、ハンディターミナルやバーコードリーダーを使用することで、業務の効率化や人的ミスの防止に努めています。
ピッキングについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
物流倉庫のピッキングを効率化する方法!まずはミスの要因をチェック!
梱包
梱包とは、ピッキングされた商品を、消費者の元に届くまでに傷がつかないよう、クッション材や段ボールに包装する業務のことです。商品によって温度や向きなど発送条件もあるため、その都度適切な方法で梱包します。
発注伝票と商品に間違いがないか、最終確認をした上で包装をすることで、Wチェックができ発送ミスを減らすことができるでしょう。頻繁に使用されるものは段ボールですが、その他に真空包装やスチール包装、木枠包装などの種類があります。
流通加工
流通加工は、梱包された商品の名札やラベル付け、フィルム包装など、商品の付加価値をつけるために行う加工業務の全般を指します。流通加工を行うことで、商品を受け取るお客様の満足度の向上を目指します。
販売しやすいように食品の小分けや、ギフト商品のセット組を行うことで、消費者の負担を減らすことが可能です。商品の製造部署では、流通加工に必要な作業スペースの確保が難しい場合もあり、外部業者に委託するケースもあります。
在庫管理
在庫管理では、入出荷する品物の数量や不良品がないかの確認など、倉庫内の品物の管理全般を行います。納品された品物を、指定の場所へ棚入れし整理しておくことで、出荷する際に見つけやすくし、効率化を図ることも在庫管理の役目です。
在庫数が規定より下回っている場合は発注指示を出し、データで計上されている数量と実際の商品の数があっているかの確認も定期的に行います。その他、倉庫内で不正やトラブルがないよう監視するのも在庫管理の役割です。
物流倉庫の仕事のやりがいとつらいところ
ここまで、倉庫作業のさまざまな工程を紹介してきました。では、実際に働いていく上でのやりがいとつらいところをそれぞれ見ていきましょう。
やりがい
物流倉庫の作業は、資格や特別なスキルがなくても行えるものもあるため、未経験の方でも即戦力になれることが最大のやりがいではないでしょうか。また、個人での作業が多く、集中して黙々と取り組むことができます。
業務期間も1年以上の長期のものもあれば、イベント時のみの短期のものもあり、生活スタイルに合わせた勤務が可能です。給与面での待遇も良く、業務成果が目に見えてわかるため、達成感を味わいやすいでしょう。
つらいところ
重量のある商品を扱うこともあるため、体力が必要です。同じ作業の繰り返しなので、変化を求める方には、退屈に感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、作業を繰り返すことで身につきやすく、スキルアップも早くできるでしょう。
また、倉庫内は外との気温差が大きく、夏は暑く冬は寒いです。しかし、服装や倉庫設備で十分な対策を行っているので、問題はありません。
倉庫作業での服装について詳しく知りたい方はこちらをご確認ください。
冷凍倉庫の服装はどうする?作業や季節による違いあり!あったかグッズの紹介も
冷蔵倉庫の服装は夏と冬で違う?作業別では?条件別におすすめの服装を紹介!
物流倉庫の仕事が向いている人
物流倉庫の仕事は、誰でも向いているわけではありませんが、下記の項目に1つでも当てはまる方は、倉庫での業務を検討してみても良いかもしれません。
- 同じ作業をするのが得意な人
- 短期間でお金を稼ぎたい人
- 几帳面な人
- キャリアアップを目指す人
また、業務内容によっては、特別な資格やスキルが全くなくてもできるものもあります。
物流倉庫の志望動機について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
物流倉庫の志望動機の書き方のポイントと未経験と経験者別の例文を紹介!
物流倉庫の仕事内容を理解して働いてみよう
本記事では、物流倉庫の仕事内容について、紹介をしました。業務内容についてまとめます。
- 検査・検品
- フォークリフト
- ピッキング
- 梱包
- 流通加工
同じ物流倉庫でも業務内容はそれぞれで、求められるスキルも大きく変わってきます。自分に向いている業務を理解することで、即戦力にもなることができスキルアップも見込めるでしょう。一度倉庫での業務を検討してみてはいかがでしょうか?
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