物流業界で働くために、面接官の目に留まるような志望動機の作成が必要です。なぜ物流業界なのか、なぜこの会社でなければいけないのかを軸に、具体性のある志望動機の作成を意識してみましょう。
目次
物流倉庫の志望動機を考える前に
物流倉庫での業務を志望するにあたって、業界の理解、業務内容、会社の理解を深めると、自分に合った勤務地が探しやすくなります。志望動機を考える前に業界への知識を深めていきましょう。
どんな業界か把握する
倉庫での業務は、私たちの生活を支える裏方であり、実際に見えない部分も多いと思います。そのため、物流業界がどのような業界なのか把握する必要があります。
コロナ禍による宅配需要の高まりなど、社会情勢によって物流状況も日々変化しているため、様々な変換に対応できるよう、理解を深めましょう。
どんな会社か把握する
物流倉庫といっても、会社によって特徴は様々です。数ある倉庫の中からなぜこの会社を選んだのか、明確にする必要があります。
企業研究に時間を割くと、それぞれの会社がどのようなこだわりで事業を行っているのか、力を入れている部分はどこなのか細かく確認することができます。他社と比較することで、より企業の特色もわかりやすくなるでしょう。
業務内容を把握する
物流倉庫の業務は受注から出荷まで様々で、担当業務によって内容が大きく異なります。倉庫の中のどこで働きたいのかを、面接官に伝えるためにも業務内容の正しい理解は必須です。
例えば、細かな商品の仕分けをしたいのか、商品の包装をしたいのかによっても担当業務は変わります。自分は、どのような業務に携わりたいのか、また、なぜその業務が良いのか理由も明確にできるとより良いでしょう。
物流倉庫の仕事内容について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
物流倉庫の仕事内容と職場を解説!やりがいやきついところも知っておこう
物流倉庫の志望動機で伝えたいポイント
ここからは、物流倉庫の志望動機で伝えるべきポイントを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
物流倉庫の業界を選んだ理由
世の中に数多くのある業界の中で、なぜ物流業界を選んだのか理由を明記することが重要です。なぜ物流業界なのか、なぜ物流業界でなければいけないのか、その理由を伝える必要があります。
運搬を通して生活を豊かにする助けをしたい、倉庫での出荷作業で裏方として人々を支えたいなど、物流と絡めた志望理由を話せるとより良いでしょう。
志望企業を選んだ理由
業界同様に、なぜこの企業で働きたいのか、なぜ他社ではいけないのかを面接官に伝える必要があります。重要になってくるのは「ここの会社でなければいけない理由」です。以下の観点から、掛け合わせて書くと良いでしょう。
- 企業の社風
- 実際にそこで働く社員の雰囲気
- 業務内容・サービス・社会貢献などの企業の強み
志望企業に自分が向いている理由
まず、企業HPから社員紹介のページを閲覧してみましょう。業務内容の確認とともに、どのような人が働いているのか、どのような人材を求めているのかの把握が必須です。
そこから、求めている人材にあった自身の経験を、長所や自己PRを交えながら考えてみましょう。その際やみくもに自己PRをすることはおすすめしません。
ミス一つでお客様との信頼性に影響が出やすい物流業界では、事前の予測だてや慎重な行動、トラブルへの臨機応変な対応が必要になってきます。これらに結びつけられる経験が伝えられると良いでしょう。
志望企業に自分が貢献できる理由
志望理由を書いていると、「なぜこの企業に行きたいのか」が文章全体を通して大半を占めてしまいます。この企業にどうしても行きたいと強くアピールすることも悪くはありませんが、熱意だけにならないよう注意が必要です。
入社後どう活躍してくれるのか、どう活かせるのか企業側も考えるため、仕事で活躍している姿をイメージしてもらいやすくしましょう。自分を採用することで具体的にどのようなメリットがあるのか、結論をはじめに伝え掘り下げていけると良いです。
物流倉庫の志望動機でアピールできるポイント
実際に志望動機を考えていく上で、アピールできるポイントはどのようなものでしょうか?物流倉庫で働く上で必要なポイントを紹介していきます。
コミュニケーション能力
納期を守るために毎日時間との勝負となる物流現場では、お互いの声掛けやチームの連携で業務を行う必要があります。
多くの人とのやりとりが必要になるため、相手を思いやる気持ちと、明確かつ端的にこちらの意図を伝えるコミュニケーション能力があると、役に立つでしょう。
改善提案力
消費者のニーズは、時代とともに変化していくものです。そのため、流行に敏感な洞察力があると、現状の手法に対する正しい改善策の提案が行えます。これまでの経験から、発想力や提案力が身についている場合は、具体的な例とともにアピールしてみましょう。
管理能力
物流倉庫では、様々な業務で多くの人との関わりがあります。また、広い倉庫で扱う商品の数も多いため徹底した管理が重要です。
スケジュールなどの日程調整や配送手配、在庫の管理、連絡など全体を見ながら臨機応変に調整する能力が必要になってきます。
パソコンスキル
物流業界といっても、荷物の運搬だけが仕事ではありません。商品の入荷・出荷に関する伝票の作成やデータ入力など、事務作業も多く存在します。そのため、体力に自信のない方でも基本的なパソコンスキルが身についていると、物流業界で働くことが可能です。
体力
物流倉庫は物を運ぶことが多いので、体力は大きなアピールポイントになります。体力をアピールするために、具体的なスポーツ経験や、アルバイト経験を自己PRで話せるとより説得力が増します。
また、学生時代に無遅刻無欠席の記録がある場合は、それを体力・自己管理能力と結びつけてアピールするのも効果的です。
成功体験
運動、勉強、仕事などジャンルや大小は問いません。これまでの人生で成功体験があり、それを自分の言葉で語れる人は、物流倉庫で働くにあたり自信に繋がることもあるでしょう。
また、成功体験から人柄を読み取ることも可能です。具体性のある成功体験でアピールしてみてください。
物流倉庫の志望動機でのNGポイント
では、ここからは志望動機として、印象が良くないとされる内容を見ていきましょう。無意識のうちになってしまうこともあるので注意してみてください。
自分の夢を語る
志望する会社で貢献したい内容ではなく、ボランティア活動を通した自分の夢を語ってしまうのはよくありません。
ボランティア経験を将来ビジョンと繋げてしまいがちですが、ビジネスとボランティアは別物です。ボランティアを通して得た経験を、志望する企業の、どのような事業でどう活かしていきたいのか、具体性を持って主張しましょう。
具体例がなく曖昧
志望理由が曖昧だと、アピール力が弱く信憑性が低いと捉えられてしまいます。例えば、「物流で人々に豊かな生活の提供」が志望理由だとすると、どこの会社にも当てはまってしまい、その企業でなければいけない理由が薄い印象です。
具体的に、どこに魅力を感じているのかを明確にしていきましょう。
物流倉庫の志望動機の例文
物流倉庫の志望動機を書く際に必ず知っておくべきポイントを確認します。
- 書き出しは結論から
- 実体験を元にした具体例
- 採用することで企業に与えるメリット
また、定型文になってしまわないよう、文章内に自分らしさを含むことも大切です。面接官がもっと話を聞きたいと思ってくれるような内容を心がけましょう。
未経験者の志望動機例文
貴社を志望した理由は、独自のサービスの充実さ、今後より拡大するとされている物流市場に魅力を感じたからです。
大学では経営学を専攻し、組織の運営について学びました。学んでいく中で、縁の下の力持ちとして、組織を支えることに魅力を感じたため、日常生活を支える物流業界を志望しました。
大学時代に培った知識を活かし、働きやすい環境づくりのための現場サポート、正確に商品やサービスを提供するための具体的な施策提案を行いたいと考えています。生産性を向上させることで、業務の効率化、コスト削減を実現させたいです。
経験者の志望動機例文
私は、貴社の倉庫内作業員を志望いたします。前職では、物流倉庫の受注管理業務を行っていました。
そのため、発注から配送までの一連の業務の流れ、物流に関する知識とスキルは身についています。貴社の倉庫内での作業や商品管理でも、これまで培ってきた経験を活かせると思い、志望しました。
貴社が導入しているシステムは前職でも使用していたため、即戦力になれると考えています。より良いサービスの提供を目指したいです。
まとめ
物流倉庫の志望動機を考える際の重要なポイントを紹介してきました。大切なことは結論を先に述べることです。なぜ志望したのか、どこの職種を希望しているのか、印象に残るよう意識してみましょう。
また、どの項目においても具体性は必須です。自分の経験と結びつけてオリジナリティのある志望動機の作成ができるよう、ご紹介したポイントを参考にしてみてください。
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