アパレル輸入品の流通加工のポイントと物流倉庫にアウトソーシングするメリット

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アパレルを扱おうと考えた際、その多くは海外製であることが多いです。
中国等から仕入れのできるノーブランドのアパレルは扱いやすく、利益も出しやすいのが特徴ですが、代わりにその品質については日本製のものと比べると大きく劣ります。
そのため、縫製のほつれや汚れ、破れなどの不良がないかといった検品作業が必須となります。

今回は輸入した海外アパレル品の検品から保管、在庫管理、加工、発送までの注意したいポイントと、アパレル品を扱う物流倉庫会社にアウトソーシングするメリットについて解説していきます。

・アパレル輸入品を取り扱う時の注意点・ポイント
・物流倉庫会社にアウトソーシングするメリット
・アパレル物流倉庫会社の選び方

アパレル輸入品を取り扱う時の注意点・ポイント

アパレル商品は中国をはじめとするアジアの地域で製造されることが多いのですが、冒頭で記述した通り、海外製はその品質に問題があることが多いです。

主にこのようなケースが挙げられます。

・ボタンの留めが甘い
・ボタンを付けるための印が残っている
・ほつれがある
・縫い目に歪みがある
・しわがついている
・ファスナーの動作に不備がある
・臭い異臭がする
・縫い針が残っている

ノーブランドアパレルの品質は年々向上してきているものの、まだまだ0とは言えません。
日本で販売するには、このような状態の商品ではクレームに繋がってしまいます。

したがってこのようなほつれや汚れ等がある商品は返品して製造元で修繕するか、または自身で補修、もしくは物流倉庫会社に代行してもらい、販売できる品質にする必要があります。

 

物流倉庫会社にアウトソーシングするメリット

海外アパレルを仕入れた後、自社で検品・加工・発送をする方法もあります。
しかしアパレル商品は細かな検品作業が必要とされ、また季節に合わせた入出庫管理、加工作業も複雑になりがちです。
倉庫管理に追われてその他の重要な仕事にまで手が回らないということもありえます。

そこで、アパレルを扱うのであれば物流倉庫会社にアウトソーシングするのも一つの手です。
ここでは物流倉庫会社にアウトソーシングする場合のメリットについて解説してまいります。

 

・検品で高い品質レベルが維持できる

アパレル品を扱う物流会社では、検品ノウハウの蓄積も多いため高いクオリティの検品が期待できます。
また、専用の金属探知機を使っての検針作業を行う物流倉庫会社も多いため、異物混入のリスクも抑えることができます。
物流倉庫会社によっては、アパレル専用の除湿倉庫(防カビ倉庫)を所有している会社もあります。

また、物流倉庫会社から検品の際に判明した問題点(ほつれ、汚れ等)の情報を提供してもらい、それを製造元に報告することで、製造地における品質も高くなるといった相乗効果が期待されます。

 

・検品後の保管について

ただ保管するといっても、シワがつきやすいアパレル品はハンガーアップが必要になります。
ハンガーアップとは、シワになりやすい衣類をハンガーラックに吊るして保管する方法のことです。

ハンガーアップにすると衣類をハンガーにかけたまま店舗やお客様のもとへ届けることができます。
デメリットとしては畳んで保管した場合に比べ、サイズが大きくなり倉庫を圧迫してしまう、輸送費が高くなる等が挙げられます。

この点も物流倉庫会社にアウトソーシングしてしまえば、自社の倉庫を圧迫することなく、お客様の元まで効率的に輸送することが可能です。

 

・流通加工(プレス加工・クリーニング・修理・袋入れ等)もお任せ

アパレル物流では様々な流通加工が行われます。
流通加工とは、流通の過程で商品価値を高める為に行われる加工全般のことです。
アパレル流通加工の場合、商品の値札やタグ付け、プレス掛け、ロックス、袋入れ、裾上げなど多岐にわたります。

物流倉庫会社によってはアイロンプレス、ボックスプレス、人体プレス等の専用機器をそろえていたり、検品で不良がみつかった場合は補修を代行してくれる会社もあります。

 

アパレル物流倉庫会社の選び方

「アパレル商品を物流倉庫会社にアウトソーシングすることは決めた。でも、どの物流倉庫会社を選べばいいか分からない」

そのような方のために、アパレル物流倉庫会社の選び方のポイントをまとめました。ポイントは3つあります。

 

1.季節商品の入出荷波動に強い実績と経験があるか

アパレル物流の大きな特徴の一つに、「季節による入出荷の変化が激しい」ことが挙げられます。
季節の気温の変化に合わせて繁忙期を計算し、それに合わせた人員配置やシステム化が必要とされるため、そのような季節波動に強い物流倉庫会社を選ぶと良いでしょう。

 

2.在庫管理の正確性

小ロット多品種であるアパレル商品は、在庫管理も複雑化する傾向にあります。
誤出荷を最小限にし、効率的な在庫管理をするためには専用の在庫管理システムが必要となります。
細かい作業、作業工程が多いアパレル物流。在庫管理の正確性を維持するためにどのようなシステムや取り組みを行っているかをしっかり確認しましょう。

 

3.どのような流通加工に対応しているか

物流倉庫会社によって、対応できる流通加工も変わってきます。
流通加工のタグ付け等はどの物流倉庫会社でも標準的に行ってくれますが、クリーニングや補修、裾上げなどには対応していない物流倉庫会社もあります。
自身が望んでいる流通加工に対応しているかどうかも必ずチェックしましょう。

 

アパレル商品を取り扱う際は様々な問題を解決しなければなりません。
経営戦略においても、特に物流・流通加工については信頼できる物流倉庫会社を見つけることが重要になってきます。
この記事がアパレル物流でお悩みの方の参考になれば幸いです。

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