貴社で保管を検討している商品は、温度管理が必要な商品でしょうか。
この記事では、温度管理が必要な商品のための低温倉庫についてご説明します。
低温倉庫とは何か、その定義、そして向いている商品は何か、そのメリット、また低温倉庫を選ぶ時のポイント・サービス内容・立地条件・セキュリティ・保税機能などについて、ご紹介します。
目次
低温倉庫とは?
低温倉庫とは単純に温度が低い倉庫のことではありません。ここでは、低温倉庫の定義と、低温倉庫での保管に向いている商品を紹介していきます。
低温倉庫の定義
低温倉庫とは温度が一定に保たれる倉庫です。
保管温度帯の異なる倉庫は、大きく分けると以下の4種類になります。
- 常温倉庫
- 低温倉庫(定温倉庫)
- 冷蔵倉庫
- 冷凍倉庫
常温倉庫は一般的な倉庫で、倉庫内の温度調整は特に行いません。低温倉庫は定温倉庫とも言われ、一般的には10℃〜20℃で保たれます。
冷蔵倉庫は、10℃以下で保管される倉庫です。冷凍倉庫は、さらに低温の温度帯で保管する倉庫です。
浜松委托運送の低温倉庫は、お客様の保管温度希望に合わせて15℃〜23℃で設定しています。
低温倉庫の保管に向いている商品
低温倉庫の保管に向いている商品の代表はワインでしょう。13℃〜15℃が飲み頃で、高すぎると酸化して劣化し、低すぎても劣化します。
また、オリーブオイルの最適温度は15℃〜18℃、お米、麦、大豆などの場合は15℃です。温度変化による風味や、味の変化を避けるべき食品類、高温や低温に弱い薬品・化粧品も低温倉庫に向いています。
結露を起こしてはいけない精密機械類は、18℃〜26℃、湿度40%〜50%での保管がおすすめです。
低温倉庫で保管するメリット
低温倉庫で保管するメリットは、鮮度・品質の維持が可能であること、温度変化に弱い商品の管理が可能であることです。これらについて詳しく見てみましょう。
鮮度・品質の維持が可能
低温倉庫のメリットのひとつは、商品に応じた温度と湿度で品質や鮮度が保たれることです。ワイン・穀物・食品は温度による劣化を防げますし、生鮮食品は日持ちが伸び、精密機械は結露を避けられます。
また、低温倉庫の利用によって、野菜・種子・花苗・日本酒・医薬品などこれまで扱えなかった商品を取り扱えるようになり、販路拡大に貢献するでしょう。
さらに、低温倉庫による長期保存によって廃棄ロスが減るというメリットがあります。カビや害虫の発生を抑えられます。
温度変化に弱い商品の管理が可能
ワインは温度変化に弱い飲み物ですが、低温倉庫を利用すれば13℃~15℃で管理でき、品質を損なわずに長期保存ができます。また、野菜の長期保管も可能です。
さらに、種子などは発芽時期のコントロールや出荷時期の調整が可能になります。それ以外にも、精密機械や医療機器、美術品を保管することもできます。
ワインの倉庫について詳しくはこちらをご覧ください。
低温倉庫を選ぶ時のポイント
貴社の商品が低温倉庫に向いているとすれば、低温倉庫を選ぶときのポイントは何でしょうか。まず、倉庫のサービス内容はどのようなものか、立地条件はどうか、セキュリティ対策はできているかなどを考えます。
サービス内容
低温倉庫を選ぶときに、次のようなサービスが可能かどうかも確認しましょう。
- 商品に適した温度管理・湿度管理
- 流通加工サービス(シール貼り・タグ付け等)
- 受注代行サービス
- 保税倉庫サービス
- 海外向け発送サービス
- 自社との綿密な連携
委託先によって、提供できるサービスはさまざまなため、自社の商材に適したサービスがあるか事前の確認が必要になります。
立地条件
立地条件としては、工場や産地などに近ければ、倉庫までの運賃を削減したり、鮮度を保てたりできます。輸入品の場合、港から近ければ輸入コストが削減可能です。
その他にも、インターチェンジ・港・空港などへのアクセスが良いことや、鉄道・公共交通機関からのアクセスが良いこともポイントとなります。さらに、積雪がなく、気候が良いことも重要でしょう。
商品を加工する場合、すぐに人手を集められるかは、業務の効率化にも繋がる大切なポイントです。
セキュリティ対策
貨物の安全を守るために、セキュリティ対策も大切なチェックポイントです。一般的には次の項目があげられます。
- 受付スタッフの手配
- ICカードなどによる、入退室管理
- 防犯カメラの設置
- 警備会社の連携
これらに加えて重要な対策が「情報漏洩」です。
浜松委托運送では、お客様との契約時に必ず秘密保持の契約書を結んでおります。
また個人情報保護法などの法令・ガイドラインを遵守して、お客様の個人情報をお取扱いしております。セキュリティ体制も万全ですので、漏洩の心配はございません。
保税機能
保税とは、輸入に関わる関税や消費税の支払いを保留し、一時的に支払わなくてもよい制度です。
もし関税15%・消費税10%の商品を輸入する場合、輸入金額1,000万円にかかる税は単純計算で250万円です。保税倉庫で保管すればこの金利を削減できるメリットがあります。
さらに、保税倉庫で通関処理から検品・加工・保管・出荷まで全て行うことができれば、輸送コストや流通時間を削減できます。また、海外の企業に、関税や消費税を払わず外国貨物のまま転売ができることも、大きなメリットです。
保税倉庫について詳しくはこちらをご覧ください。
保税倉庫とは?搬入から出荷までの流れやメリット・デメリットを紹介
まとめ
いかがでしたでしょうか。
低温倉庫とは温度が一定に保たれる倉庫のことです。保管に向いている商品としては、ワイン・食品・穀物などがあります。低温倉庫を選ぶポイントとしては、サービス内容・立地条件・セキュリティ対策・保税機能などがあり、よく確認することが必要です。
浜松浜松委托運送は、日本の中心に立地するという好条件に恵まれています。
自社物件10,000坪の物流倉庫を運営し、トラック配送も自社で保有しています。低温倉庫内には保税蔵置場もあり、ワンストップ物流が可能な設備によって納期短縮とコスト削減が可能です。
この機会にぜひ浜松委托運送をご検討ください。
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