「通販物流を始めたいが、基本的なことがわからない」「現在の体制では通販事業まで手が回らない」などの悩みや不安はありませんか?
この記事では、通販物流サービスの特徴や委託業者を選ぶ際のポイントについて解説しています。主にBtoCの場合を紹介していますが、BtoBに当てはまるところもあるでしょう。
これからオンライン販売を始める企業や通販事業を拡大する会社の担当者の方は、参考になるはずなのでぜひ最後まで読んでください。
目次
通販物流とは
通販物流とは、オンラインストアでの商品発送や配送に関わる物流業務全般を指します。別名はEC物流といい、具体的な内容は商品の入庫・検品・梱包・発送などです。
また、通販物流の割合としてはBtoB(企業間取引)よりBtoC(一般消費者向け)のほうが多い傾向にありますが、BtoBの取り扱いも少なくありません。
BtoBは同じ商品をまとまった数、同じ宛先に送ることが特徴として挙げられ、例としては以下のようなものが挙げられます。
ペット用品、有機JAS(農薬や化学肥料などに頼らずに生産された食品)、ワイン、 スポーツ用品、エアコン、家具、寝具、アパレル、健康食品、コンタクトレンズ、 米、大豆、加工反、原反 |
BtoCの特徴は一件あたりの出荷件数は少ないものの、配送先が多いことが挙げられます。
EC物流についてはこちらのページでも詳しく説明しています。
通販物流サービスの特徴
通販物流サービスには主に4つの特徴があります。通販物流にはBtoBもありますが、ここでは主流であるBtoCの特徴を紹介します。
- 在庫管理が複雑
- 一人ひとりに合わせた販促対応が必要
- ギフト需要における対応
- 梱包の仕様に工夫が必要
それぞれを詳しくみていきます。
在庫管理が複雑
BtoCの通販では、商品のバリエーションが多岐にわたることがほとんどで、在庫管理が複雑化しやすい傾向にあります。BtoBのように一度に同じ商品が大量に注文されることはないため、個々の在庫はそれほど多くはありません。
例えば、アパレル通販であれば、同じ商品でもサイズや色などの違いがあります。それぞれの商品を整理して保管しておくと、入荷や出荷などをスムーズに進められます。
一人ひとりに合わせた販促対応が必要
通販物流では、お客様によって、同じ商品であっても梱包内容が異なるパターンがよくあるため、それぞれに適した販促対応が必要です。
例えば、会員のランクによって同梱するチラシを変更したり、商品によっては特典を付けたりするケースが考えられます。また、洋服と雑貨など同梱するもののジャンルが異なる際は、使用する梱包資材を使い分ける必要があります。
それぞれのお客様に対応したピッキングを正確かつスムーズに行いましょう。
ギフト需要における対応
ギフト需要における対応は、通販物流の特徴の一つです。遠方の方に祝い事や行事などのギフトを送る場合は、通販を利用するケースが多くなっています。ギフト注文で多いのは、通常のピッキング作業に加えて、のしやラッピング、メッセージカードなどの対応です。
また、次の時期はギフトが集中しやすく、対応が難しくなることもあるでしょう。
- 母の日・父の日
- クリスマス
- 御中元・お歳暮
繁忙期であってもミスをせず、スムーズに対応を行う必要があります。
梱包の仕様に工夫が必要
商品が手元に届いたときに最初に見るのは梱包資材のため、オリジナルデザインの段ボールを使うといった工夫が必要です。商品が届いたときに無機質な段ボールよりも、独自デザインの箱で送られてきた商品のほうが、嬉しいと思っていただける可能性があります。
アパレルや化粧品などの場合は、梱包資材がブランドとしてのイメージや顧客満足度に関わる大事なポイントです。また、外箱だけでなく、中に詰める包装紙も工夫する必要があります。
通販物流を業者に委託するときのポイント
通販物流においては商品の注文から発送までのスピードがポイントです。到着日が遅いと購入を諦めてしまうかもしれません。
そのため、注文完了から商品発送までのリードタイムを短くしましょう。代行業者を利用するとリードタイムを短縮できます。
ここからは通販物流の代行業者を選ぶ際にチェックしておくべきポイントを紹介します。
立地
通販物流の代行業者において立地やアクセスはもっとも重要です。立地やアクセスが悪い代行業者は、配送に時間がかかる、運送費用が高くなるなどのリスクが高まります。
会社や倉庫が主な配送エリアや高速道路や空港の近くにあるのか、生産地・消費地に近いのかを確認しましょう。
浜松委托運送では浜松に物流倉庫があるため、関東・関西などエリア問わず対応できます。
倉庫の立地は、柔軟に消費者の方の配送ニーズに応じるためにも非常に大切です。国内の配送であるからといっても、遠方であれば、通常でも2日は陸送に要することもあります。また後述の2024年問題により、ドライバーの労働時間に制約も生まれるため、より配送エリアに近いところにある倉庫を選ぶことが大切です。
倉庫などの設備
通販物流ではさまざまな製品を取り扱うため、代行業者の倉庫設備を重視しましょう。商品によって、適した広さや棚のタイプが違うほか、温度管理が必要なこともあります。
BtoCはアパレルや雑貨を取り扱うことが多いので、広さや棚のタイプをチェックするといいでしょう。BtoBでは温度管理が必要な食品を取り扱うこともあります。
商品に適した管理ができるのか、事前に設備を確認する必要があります。
対応してくれる領域・サービスの内容
上述したとおり、通販物流ではギフト需要や梱包など顧客に合わせた細やかな対応が必要になります。代行業者に自社と同じような業種や業態などの実績があると、ノウハウを持っていると言え、柔軟に対応してくれるでしょう。
代行業者のサービスがパッケージ化している場合、柔軟な対応が難しい、オプションで費用がかかるなどの可能性があるので注意が必要です。
また、代行業者の在庫管理システムと自社ECストアとの連携が可能なのかも確認しておきましょう。なぜなら、物流倉庫と自社ECストアをシステム連携すれば、商品の入荷処理をスムーズに行えるためです。
出荷波動に強いか
上述したとおり、通販物流ではギフト需要が高く、キャンペーンなども行われるため、特定の期間・時期に出荷量が多くなる傾向があります。出荷量が多くなっても対応できるかどうかもポイントです。
過去の繁忙期の状況を代行業者へ共有すれば、どのくらいまでなら対応できそうか、事前にわかるでしょう。
「繁忙期でも物流品質を落とさずに出荷対応できるか?」
長く取引をするなかで確認していきたいポイントでもあります。
通販物流を依頼する上での今後の課題
通販物流を代行業者に依頼するにあたって、今後どういった悩み・課題が生じそうかを2つ紹介します。事前に課題を予測しておくと、先手先手で予防策を打てるでしょう。
- 運送料の高騰
- ドライバー不足による遅延発生
まず1つ目は運送料の高騰です。ガソリン価格の高騰が運送料の値上げの原因になっています。配送料無料を設けている場合は、商品の値上げを考える必要が出てくるかもしれません。
2つ目はドライバー不足による遅延発生です。2024年問題によりさらにドライバー不足が加速し、遅延の原因になるかもしれません。商品が届くまでに時間がかかる可能性があるため、納品期日や業務工程を見直す必要がでてくる可能性があります。
2024年問題により、翌日配送が当たり前でなくなる時代が来ることも大いに考えられます。
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まとめ
この記事では、通販物流の特徴や代行業者に委託する時のポイントを詳しく解説しました。
通販物流はBtoCが主流なため、在庫管理が複雑で、一人ひとりに合わせた販促対応が必要です。自社では対応しきれない場合、代行業者に委託するのが得策と言えます。
代行業者への委託時に重要になるのは、物流倉庫の立地やアクセスが良いか、柔軟な対応ができるかどうか、などです。
浜松委托運送の通販物流サービスは、倉庫が関東・関西の中間に位置する浜松にあり、配送速度が早く、低価格で対応できます。サービス内容がパッケージ化されていないため、お客様に合わせた流通加工の対応が可能です。
さらに誤出荷を防ぐためにスタッフの研修を行うほか、入荷~出荷までのフローを作成・視覚化しているため、満足度の高い通販物流を提供できます。
ご相談やご質問があれば、お気軽にお問い合わせください。
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