自社の物流業務に携わっており、効率化するためには何をすれば良いのか悩んでいませんか?業務を効率化するためには、自社で行うと時間のかかる業務や、人員が多く必要な業務をアウトソーシングするといった方法が考えられます。
この記事では、物流サービスの種類とそれぞれのサービス内容について解説します。自社の物流業務を効率化したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
■この記事でわかること
- 物流サービスについて
- 物流サービスの種類
- それぞれの具体的なサービス内容
目次
物流サービスとは?
物流サービスとは、入出庫や検品、配送や梱包などの物流に伴う業務を物流事業者が代行するサービスのことです。主に物流倉庫や物流センターなどの業務がメインとなりますが、流通加工や倉庫業務も行なっているところもあります。
自社だけで物流業務を行なっているのであれば、物流サービスの利用・物流事業者への委託をすると自社業務の生産性を高められます。
委託する場合は、どのような業務まで対応してくれるかを確認しましょう。そのうえで、自社の課題を解決できるサービスを提供する事業者を探してみるのがおすすめです。
物流サービスの種類
物流サービスの種類は大きく5つのサービスに分かれます。
- 輸送・配送関連の業務
- 受注業務
- 倉庫業務
- 流通加工業務
- その他のサービス
以下でそれぞれのサービスの特徴を解説していきます。
輸送・配送関連の業務
輸送・配送関連の業務は、国内と国外でのサービスに分かれます。
国内輸送サービス
国内輸送サービスとは、商品に合わせて、トラック輸送や航空便、船便などで配達先まで届けるものです。国内の場合はトラック輸送が多く、大手運送会社と契約して消費者のもとへ届けます。
輸送サービスでは、配送先のエリアや商品の種類によって、適切な配送方法を選定する必要があります。大手運送会社の拠点に届けるのか、エンドユーザーまで届けるのかでも配送の選び方が変わってきます。
国外輸送サービス
国外輸送サービスでは、航空便や船便を利用することが前提です。輸送距離が遠いだけではなく、インボイスや通関書類などが必要になるため、国内輸送よりも時間と手間がかかります。
例えば、通関の代行業務や、海上、航空貨物のフォワーディング業務、輸出入貨物の倉庫業務などを提供している物流事業者があります。生鮮食品や精密機械など特定のジャンルに特化したところもあり、自社が扱っている製品にあったサービスを探すことも可能です。
物流における配送の役割については、こちらのページでも解説しています。
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物流における配送とは?定義や輸送・運送との違いを解説受注業務
受注業務は、自社からの指示を受けて在庫管理を行い、倉庫への出荷指示を作成するといった内容になります。
受注業務を自社の手作業で行う場合、時間がかかってしまうだけでなく、ヒューマンエラーによる手間が増える可能性があります。受注業務をシステム化できるサービスを利用すると、効率よく受注業務を処理できるでしょう。
また、物流業務と受注業務を切り離している事業者も少なくありません。このような業者の場合、2つの業務を結びつける際に負担が大きくなったり、受注業務のデータ活用が十分にできなくなったりするといった課題があります。
浜松委托運送では、サンクスメールや発送完了のご案内、クレジットカードのオーソリ処理、入金の確認などの受注業務も対応しております。
倉庫業務
物流倉庫に関する業務には、商品管理と保税倉庫といったサービスがあります。それぞれの内容を確認していきましょう。
商品管理に関するサービス
商品管理サービスでは、倉庫への入庫作業や、倉庫内の在庫管理などを行います。
具体的な業務内容は、入庫時の検品、数量の間違いや不良品がないかなどのチェックです。検品に問題がなければ、冷蔵倉庫や冷凍倉庫、定温倉庫を利用して、出荷時まで適切な状態で保管します。
商品管理(在庫管理)は、WMSのようなシステムを活用することが多いです。WMSによるロケーション管理では、商品の保管場所までの導線を自動的に設計できます。そのためピッキング業務もスムーズに行えるでしょう。
物流倉庫のサービスや業務について詳しく知りたい方は、こちらのページもチェックしてみてください。
保税倉庫サービス
保税倉庫サービスとは保税倉庫の中で外国貨物の通関処理や流通加工、出荷などを行うサービスです。
保税倉庫とは保税留置場の指定を受けている倉庫のことで、一時的に保税が留保された外国貨物を保管します。輸入された貨物は、通関手続きが終わるまでに時間がかかります。そのため、通関手続きが完了するまでは保税倉庫で外国貨物を安全に保管する必要があります。
保税倉庫サービスを利用すると、通関手続きから出荷までの対応を一貫して行えるので、業務の効率化ができます。また、貨物に問題があった場合、外国貨物のまま積み戻しができたり、輸送にかかる費用を抑えられたりといったメリットもあります。
流通加工業務
物流サービスのなかには、流通加工における業務もあります。生産加工サービスと販促加工サービスに分かれており、さまざまな業務に対応しています。
生産加工サービス
生産加工とは、製品の組み立て加工、布製品の裁断、食品の切り分け、梱包作業など、商品に対して直接的な加工や組み立てを行うことです。生産加工サービスでは、自社製品の特徴に合わせた梱包を施せるため、製品をより適切な状態で出荷・配送することが可能です。
また、梱包資材も準備してもらえます。梱包資材を用意、検討、発注する工程も省けます。製品が壊れないように梱包できるため顧客満足度を上げられる点でも重要なサービスといえるでしょう。
販促加工サービス
生産加工は商品に直接加工するのに対し、販促加工サービスは商品に付加価値をつけるものです。具体的には、主に以下のような作業が挙げられます。
- 検品シールの貼り付け
- ハンガー掛けや商品の小分け
- 袋詰め
- ギフトラッピング
- メッセージカード同封
生産加工と販促加工では内容が複雑な工程もあるため、多くの人員が必要になるケースもあります。流通加工業務のサービスを委託する場合は、どういった対応をお願いしたいのかを相談するのがポイントです。
その他のサービス
物流の主なサービスを紹介しましたが、ほかにもサービスがあります。自社が苦手とする業務や、委託することで効率化できる業務があるかもしれません。
フルフィルメントサービス
フルフィルメントサービスとは、物流業務全般のほか、お客様対応やEC・通販サイトに関わる業務も行う物流サービスです。入庫や出庫、梱包や配送などの物流業務に加えて、コールセンターやECサイトの運営まで行っています。
フルフィルメントサービスではさまざまな業務を任せられるため、自社で行う範囲を大幅に減らせます。また、物流業務の一部だけを対応してくれる会社もあります。
似ているサービスに3PLが挙げられますが、3PLの場合は物流業務全般のサービスであるため、フルフィルメントのほうがより幅広い領域に対応可能です。
オフィス移転などの引越しサービス
配送関連の業務に軸を置いている会社では、引越し関連のサービスに対応しているケースもあります。
引越しサービスでは、オフィスのレイアウト変更や解体、組み立て、電気工事などの引越しに関わるものすべてを任せられます。
オフィス内の貴重品も安心して運搬してもらえるため、適切で素早い引越しが可能です。 オフィス移転にかける時間や負担を減らし物流業務に集中したいのであれば、利用を検討すると良いでしょう。
物流サービスのまとめ
物流サービスでは、輸送や受注、倉庫管理に加えて、加工業務や販促業務など、細かい部分までアウトソーシングが可能です。
また、フルフィルメントサービスといった、物流業務以外の範囲も任せられるものもあります。さまざまな物流サービスを上手に活用すれば、自社の業務効率化が見込めるでしょう。
浜松委托運送では、物流業務全般に関するサービスを提供しており、単なる倉庫業務以上の付加価値をつけたサービスの提供が可能です。
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