「配送」という言葉は、ものを配り届けることを意味する物流用語です。「配送」と似た言葉としては「発送」「配達」「輸送」「運送」などがありますが、どれもそれぞれ異なる意味を持ちます。
本記事では、「配送」の意味を解説したうえで、「発送」「配達」「輸送・運送」との違いを、それぞれ確認していきましょう。
■この記事でわかること
- 「配送」の意味
- 「配送」と「発送」の違い
- 「配送」と「配達」の違い
- 「配送」と「輸送・運送」
目次
配送とは?
さっそく、「配送」の意味と、混同しやすい用語との違いを、それぞれ見ていきましょう。
配送の意味
「配送」は、物流におけるプロセスのひとつで、拠点から受け取り主のもとに荷物を届ける「二次輸送」を指すことが一般的です。
拠点から拠点への移動を意味する「輸送」(一次輸送)と比較すると、距離が短く、一度に運ぶ荷物の量も多くありませんが、「配」という文字が示すとおり、複数の受け取り主に対して、荷物を配ってまわります。
発送・配達と配送の違い
ここからは「発送」「配達」「輸送・運送」と、「配送」との違いを、それぞれ個別に見ていきましょう。
発送との違い
「発送」とは、ある場所から荷物を送り出す行為のことを指します。送り主が宅配業者に荷物を預けることも「発送」ですし、拠点に保管されていた荷物を「配送」担当者に託すことも「発送」です。
荷物が拠点から受け取り主に向けて移動する「配送」や、拠点から拠点に移動する「運送」は、移動し始めてから止まるまでの期間を指しますが、「発送」は荷物を送り出す部分のみを意味する言葉です。
身近な例としては、自宅やコンビニエンスストアから宅配便で荷物を送り出すことが「発送」に該当します。
配達との違い
「配達」とは、「配送」によって荷物を受け取り主のもとに届ける行為のことを指します。「発送」によって荷物を拠点から送り出すことが「配送のスタート」であるなら、届け先に届ける「配達」は「配送のゴール」であるといえるでしょう。
身近な例としては、郵便物が家の郵便受けへ届けられることや、宅配便で荷物が届けられることが「配達」に該当します。
輸送と運送の違い
物流における「輸送」は、陸海空のあらゆる交通手段を用いて、多くの人や荷物をいちどに運ぶことです。一般的に「輸送」という言葉は、拠点から拠点へ、多くの荷物を運ぶ「一次輸送」のことを指して使われます。少量の荷物を、複数の受け取り主に運ぶ「配送」とは違い、一度に運ぶ荷物の量が多く、届ける先も一箇所であることが「輸送」のポイントです。
「運送」は、陸路、主にトラックを使って荷物を目的の場所まで運ぶことをいいます。トラックによる輸送と配送も、大きな意味では「運送」に含まれるということができます。
なお、航空機や船舶を利用する場合は「運送」とはいわず、「航空輸送」、「海上輸送」、「海運」ということが一般的です。
「海上運送法」のように、法律用語としては船舶や航空機による輸送にも「運送」という言葉が使われます。ただし、ビジネスの現場では「運送」といえばトラックを使って運ぶことを指すことが一般的です。
まとめ
配送の意味や、「発送」「配達」「輸送・運送」との違いについて解説しました。言葉として似ていますが、それぞれ異なる意味を持つため、物流業務に携わる方は理解しておけると良いでしょう。
浜松委托運送は独自のトラック運送サービスを手がけております。例として、JRコンテナを用いてバラ積みのチャーター便の手配の対応も可能です。JRコンテナを用いることで近郊エリアだけでなく全国に5t単位での配送もできます。
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