同梱物とは?EC・通販事業者が入れたい同梱物の例や注意点を解説

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同梱物とは、商品と一緒に顧客に届けるハガキやパンフレットなどのことです。DMなどよりも開封率が高く、うまく活用すれば顧客満足度やリピート率を向上できるため、近年重要視されています。

いっぽうで、同梱物の活用方法や、同梱に適したアイテムについて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本記事では、同梱物の重要性やメリットを解説し、おすすめの同梱物を紹介しています。入れる際の注意点も掲載しているので、ぜひ最後までご覧ください。

 

■この記事でわかること

  • 同梱物とは何かがわかる!
  • 同梱物を活用するメリットや入れる際のポイントがわかる!
  • おすすめの同梱物がわかる!

 

同梱物とは

同梱物とは、商品を届ける際に商品とセットで同送するもののことです。EC販売や通信販売でよく使われる言葉で、具体的には、商品と一緒に入っている手紙やパンフレットなどを指します

同梱物は、WEBやメールとは違ったアプローチが取れることから、ネットショップが仕掛けるオフライン施策の一つとして、とくに注目を集めています。

なお、同梱については、こちらのページで詳しく解説しているのでご参照ください。

同梱物が重要な理由

D2CやEC事業にとって同梱物は、顧客とコミュニケーションを図れる貴重な手段です。DMは開封されない可能性もありますが、同梱物は商品を開封する際に確実に顧客の目に留まるため、使わない選択肢はないでしょう。

同梱物によっては商品に付加価値を与えたり、企業や商品に対する印象を高めたりすることもできます。また、単発購入や定期購入など、顧客のステータスに合わせて同梱物の内容を変えれば、特別感を演出することも可能です。

消費者のニーズが多様化するなか売上を伸ばすには、顧客をファン化する取り組みが欠かせません。その点、顧客とのコミュニケーションのきっかけとなる同梱物は、ファン化の有効な手段となります

ファンとなったユーザーがSNSなどに好意的なレビューを投稿してくれれば、その投稿が共感を呼び、拡散されるかもしれません。新規顧客の獲得も期待できるでしょう。

同梱物を活用するメリット

同梱物は、顧客との貴重なコミュニケーションツールといえます。うまく活用すれば、顧客の声を収集できるだけでなく、リピート率を高めることもできるでしょう。

ここからは、同梱物を活用するメリットを解説します。

施策としての特長

開封されやすい

同梱物には、メルマガやDMと大きく違う点があります。それは開封率の高さです。商品が開封されれば、同梱物は自動的に顧客の目に入ります。つまり、同梱物の開封率はほぼ100%となり、メルマガやDMよりも大幅に高くなります

また、同梱物を手に取るタイミングは、商品を開封するときがほとんどです。つまり同梱物は、商品が到着したというよろこびや期待という、ポジティブな心理状態のときに顧客にアプローチできるのです。これも同梱物の魅力といえるでしょう。

同梱物を活用すれば、アプローチの初期の段階で、企業への好感度をグッと高めることができるでしょう。同梱物の内容次第では、ファンやリピーターの獲得につながるかもしれません。

低コストで取り組める

商品と一緒に送付することでコストを抑えられるのも、同梱物のメリットです。カタログやパンフレットだけを別で送付した場合、配送費や人件費、資材などが別途かかります。

また、紙やカタログを一緒に入れるとスペースを埋められるので、緩衝材を余分に使う必要がなく、物流コストの削減を期待できます。

導入することで期待できる効果

顧客満足度の向上

顧客の心をつかみたいなら、同梱物に感謝の気持ちや開発ストーリーなどを記したアイテムを入れてみましょう。商品への思いやこだわりを紹介するのもおすすめです。アイテムへの信頼度が高まります。

ブランドストーリーを伝えて共感を狙うのも有効です。ブランドの印象アップとファン化を期待できます。

リピート顧客の獲得

お礼状や新商品のサンプルを同梱すれば、顧客との関係性が深まってリピート購入を促せるでしょう

つながりを強化できれば、クロスセルにより複数の商品を購入してくれるかもしれません。定期サービスの解約率を引き下げられる可能性もあります。

リピーターの存在は長期的な売上につながります。同梱物で顧客の継続率を安定させましょう。

顧客の声を収集できる

同梱物で顧客の声(Voice of Customer)を収集することも可能です。アンケートを同送して商品に対する感想や、気に入った点・改善してほしい点などを集めることができれば、商品の問題点を改善する糸口が見つかるでしょう。新商品を開発する際の参考にもなります。

顧客の声を収集する手段の例としては、ハガキやアンケート用紙を入れる方法が挙げられます。ただし、回答を依頼するだけでは顧客にとって利益がなく、回答率が低くなるかもしれません。ポイント付与やクーポン送付など、回答者へのメリットを提示できるとよいでしょう。

LTVの向上

LTV(Life Time Value)は日本語では「顧客生涯価値」と訳され、顧客1人から生涯にわたって得られる利益を表します。また、マーケティング活動において有益な指標となることでも知られています。

同梱物によってリピーターを増やし、長期的に購入あるいは利用してもらえるようになれば、LTVもおのずと向上します。同梱物を効果的に活用してLTVの向上を目指しましょう。

おすすめの同梱物

おすすめの同梱物は以下のとおりです。

  • 納品書や商品の説明書
  • メッセージカード・挨拶状
  • 商品パンフレット・商品カタログ
  • サンプル品
  • 商品のクーポン券・キャンペーン情報
  • 商品アンケート

それぞれの特徴や、期待できる効果を解説します。

納品書や商品の説明書

同梱物の定番ともいえるのが、納品書や商品の説明書です。

納品書が同梱されていれば、顧客は届いた商品が自分が頼んだ商品なのかどうかを確認できます。返品の可否や返品方法も記載しておけば、返品不可の商品が誤って返品されたり、間違った手段・手順で返品されるリスクを減らせるでしょう。

また、商品の説明書やチラシがあれば、顧客が不適切な利用法で商品を使ってケガをしたり、商品を故障させたりする可能性も低くなります。

このように、納品書や商品の説明書の同梱には、商品に関するトラブルや問い合わせ、クレームを予防する効果があります。顧客対応の手間を省き、業務の効率化を向上させたいのであれば、同梱することを検討してみるといいでしょう。

台田 雄樹
台田 雄樹

どれだけ品質面に配慮していても、品質トラブルは発生します。これは製造時に限った話ではなく、商品の輸送時には天候や振動など、防ぎきれない外的リスクに見舞われることになります。そのため、万一に備えて同梱物を活用し、クレーム対策をすることは企業の信用力を保持するためにも大切な取り組みになります。

メッセージカード・挨拶状

メッセージカードを同梱して購入のお礼や感謝を伝えれば、企業あるいはブランドへの好感度アップが期待できます。企業や商品に込めた「思い」を紹介するのもおすすめです。

商品の使用を勧める文章や、商品を使用することでどんな変化が表れるのかをイメージさせる文章を掲載するのもよいでしょう。

商品パンフレット・商品カタログ

パンフレットやカタログには、商品の特徴や期待できる効果、容量、価格などを載せるのが一般的です。加えて、商品のコンセプトや開発への思いなどを掲載するのもよいでしょう。

商品あるいはブランドの価値や理念が明確であるものほど、顧客からの共感を集めやすくなります。同梱したパンフレットやカタログでユーザーの思いを動かして、ブランドへの愛着を高めましょう。 

サンプル品

購入したアイテムに近い新商品や、期間限定商品の無料サンプルを同梱するのもおすすめです。別の商品を知ってもらうよい機会になるうえ、定期的に購入してもらえる可能性も期待できます。

リピーターの方には「いつも購入いただいてる方へ」といったメッセージも添えるといいでしょう。ロイヤリティの醸成に役立ちます。

商品のクーポン券・キャンペーン情報

リピート購入や自社サービスの利用を促進したいのであれば、割引クーポンやオトクな情報をまとめたリーフレットを同梱してみましょう。

誕生日や定期便を継続したときなど、特定のタイミングでクーポンを同梱するのも効果的です。顧客に特別感を与えられます

ただし、クーポン券やキャンペーン情報の提供があまりに頻繁になると、顧客が飽きてしまうおそれがあります。また、事前に予算を決めておくなど、赤字にならないように気をつけましょう。

商品アンケート

商品を購入しようとする人にとって、利用者の口コミや体験談は非常に参考になります。同梱物にアンケートを入れて顧客の声を集め、パンフレットや自社サイトで紹介すれば、購買動機を刺激できるかもしれません。また、商品の改善にも役立つでしょう。

アンケートはハガキを返送してもらう方法のほか、URLやQRコードからアクセスしWEB上で回答してもらう方法が考えられます。WEB上で回答してもらう場合は、スマートフォンから入力できるようにすると回答へのハードルを下げられます。

同梱物を入れる際のポイント

同梱物は顧客に対してコミュニケーションをとれる貴重な機会ですが、注意すべき点もあります。同梱物を入れる際のポイントを確認しておきましょう。

顧客によって同梱物を変える

同梱物の効果を最大限発揮するには、顧客に合わせて同梱物を変えることが重要です。たとえば、商品アンケートを同梱するとしましょう。オフラインで購入している顧客にWEBでのみ回答できるアンケートを送っても、リアクションはあまり期待できません。このように、新規顧客、リピーター、購入経路によって適切な同梱物は変わってきます

また、新商品を宣伝したいのか、あるいはリピーターを増やしたいのかによっても、内容は変わってくるはずです。自社の目的をあらためて確認しましょう。

同梱物は顧客とのコミュニケーションです。ファンになってもらうためにはどのようなアプローチが必要になるかをしっかり考えておくこと、成功のポイントとなります。

同梱物を多く入れすぎない

同梱物を入れすぎてしまうと顧客の目に触れず、訴求したい内容が伝わらない可能性があります。多すぎる同梱物が不快となり、顧客満足度の低下につながるかもしれません

同梱物を入れるための人件費や材料費などのコストも、必要以上にかかってしまいます。顧客に何を伝えたいのかを考えて、適切な量を入れましょう。

物流業務の品質を保つ

同梱物により、梱包作業が複雑になる可能性があります。万が一、氏名や住所などにひもづく情報が別の顧客の商品に混入してしまった場合、個人情報保護法に違反するだけでなく、顧客満足度にも悪影響を及ぼします。とくに、顧客ごとに異なる梱包物を入れる場合はミスが起こりやすいので、慎重に行わなければいけません。

ただ、ミスなく梱包作業を行うには、人手、時間、スペース、費用などが必要となります。そこで、梱包作業を含めた物流業務は、アウトソーシングを検討してみてはいかがでしょうか。

物流のプロに任せれば高品質な物流を実現でき、自社のコア業務に人員を割けます。浜松委托運送では、同梱物のカスタマイズももちろん可能です。ぜひアウトソーシングを検討してみてください。

台田 雄樹
台田 雄樹

『物流業者=物を運ぶ仕事』といったイメージが強いですが、近年は顧客の物流業務を全面的に受け持ち、付加価値を提供するビジネスを行う会社も増えています。流通面は物流のプロに任せることで、効率の良い運用をすることができ、結果として業績の拡大にもつながります。業務委託=コストではなく、戦略的な投資とも捉えられます。

まとめ

同梱物はDMやメルマガと違いほとんどの顧客の目に入るので、活用しない手はありません。同梱物を通じて顧客にアプローチすることで、ファン化させてリピーターを増やす効果を期待できます。

いっぽう、梱包工程が複雑になるとミスが発生しやすくなります。商品および同梱物の誤配や混入は、顧客満足度を大幅に低下させてしまうでしょう。こうした事態に備え、物流作業は外部に委託するのもおすすめです。

浜松委托運送では、ギフトや付属品など同梱物が複数ある場合も、事業者様の希望に合わせてフローを構築し、迅速かつ正確に対応します。また、通販事業で多い流通加工も得意としています。

浜松委托運送の物流代行サービスについては、下記の記事で紹介しています。アウトソーシングに関心がある方は、ぜひご覧ください。

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