物流は主に商品の輸送工程を指しますが、サプライチェーンは生産から消費者に届くまでの全体の流れを指します。サプライチェーンと物流は、一見似た言葉に思われるかもしれませんが、実際は使用される意味や目的が異なります。
この記事では、サプライチェーンと物流の違いを知りたい方に向けて、ロジスティクスと物流の違いについて解説します。流通やロジスティクスとの違いについても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
■この記事でわかること
- サプライチェーンと流通の違い
- サプライチェーンと流通の違い
- サプライチェーンとロジスティクスの違い
目次
サプライチェーンと物流の違い
物流とは、完成した製品や商品が生産地から消費者の手元に届けられる流れとして、荷物を運ぶ機能や運送に関連する作業のことです。たとえば、トラックの輸送や倉庫の保管などが物流にあたります。
一方、サプライチェーンは、商品や製品の調達、生産、物流、販売など、製造から顧客に届くまでの全体の流れを指します。また、サプライチェーンは自社だけでなく、卸業者や小売業者など、複数の企業が関係していることも特徴です。
そのため、サプライチェーンは物流よりも広義の意味として扱われ、物流はあくまでもサプライチェーンの中における特定の機能となります。
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流通とは、物の移動だけでなく、お金や契約のやり取りも含んだ概念です。これは、商品や製品が生産地から消費者へ移動する過程だけでなく、その間に生じる支払いや契約などの取引も含みます。
一方、サプライチェーンでは、あくまでも製品の供給や生産、物流、販売など、物の移動に関する一連の流れのみを扱います。
異なる企業間での連携や物の移動に関する調整は行いますが、そのなかに金銭の取引や契約は含まれません。
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サプライチェーンとロジスティクスは、いずれも物流の改善に用いられる言葉ですが、それぞれ意味に違いがあります。どのような違いがあるのかを見ていきましょう。
サプライチェーンマネジメント(SCM)とは
ロジスティクスは単一企業の調達、生産、物流、販売を通じて顧客へ商品を届ける活動を指します。
それに対して、サプライチェーンマネジメントは、原材料メーカーや小売店など、生産から消費者へ届くプロセスに関わる複数の企業が対象です。
サプライチェーンマネジメントは、自社以外の企業も含んだ全体のプロセスを最適化する取り組みとなるため、サプライチェーンマネジメントのほうが、ロジスティクスより広義の意味を持ちます。
ロジスティクスとは
ロジスティクスは、物流における要素のひとつであり、物流の最適化を図ることを目的に、生産地から消費者へ届けるまでの戦略的な立案を指します。
一方、物流はロジスティクスの活動における構成要素のひとつで、具体的な運送や倉庫管理といった工程として位置づけられることが特徴です。
そのため、ロジスティクスは物流の上位概念となり、物流の効率化や供給網の構築を行う際は、ロジスティクスの考え方に基づいて行われます。
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物流とロジスティクスの違いとは?それぞれの特徴を解説まとめ
サプライチェーンは生産から消費者に届くまでの流れを表します。一方、物流はあくまでも荷物を運ぶ工程を指し、サプライチェーンの一部の要素です。
物流工程のみに絞って効率化を目指すのであれば、自社だけで取り組める方法はあるでしょう。しかし、サプライチェーン全体の改善に取り組むためには、関連する企業との連携が必要です。
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