ドーリーとは?物流の荷役の効率化を行うマテハンについて説明

公開日:

ドーリーとは、物流分野におけるマテハンの1つです。ドーリーの利用によって荷役作業の効率化、作業負荷の削減、荷役作業の安全性の向上が図れます。

本記事では、ドーリーの特徴やメリット、使用時の注意点を解説します。物流を効率化させたい、ドーリーを上手に活用したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

 

■この記事でわかること

  • ドーリーの役割
  • ドーリーを利用するメリット
  • ドーリーを利用する際の注意点

 

ドーリーとは

ドーリーとは、手押し部分が無いキャスター付きの台車・搬送機器を意味しており、オリコンや重量物の移動などに使用します。トラックの場合は、トレーラーの牽引具を装備した台車がドーリーに当たります。

ドーリーは搬送機器ですが、自走能力はないため、物を運ぶ際は人力によって移動させなければなりません

物流業界以外ではドーリーという言葉の意味が異なる場合もあり、例えば映画業界であれば、撮影時に使う移動式の台のことを指しています。

ドーリーを利用するメリット

ドーリーを使うメリットとして、以下の4つが挙げられます。

  • 荷役時間の短縮
  • 狭いスペースでの業務を効率化できる
  • 種類が豊富なため用途にあったものを見つけられる
  • 少ないスペースで収納できる

それぞれのメリットを詳しく解説するので、チェックしていきましょう。

荷役時間の短縮(作業者の体力的負担の軽減)

ドーリーを利用すると、物流現場の荷役作業に関わる人の作業時間の短縮や体力的負担を軽減できます。

例えばトラックに荷物をばら積みした場合、1個1個手積みしなければなりません。しかし、ドーリーを利用すれば、荷室内にそのまま移動させて積み込みができます。

作業時間が短縮することで、結果的に納品先・届け先への納品時間(リードタイム)の短縮にもつながり、作業者の負担も軽減されるでしょう。 リードタイムについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

 

狭いスペースでの業務を効率化できる

ドーリーは旋回スペースが小さいため、狭い場所での荷役作業を効率化できます。

フォークリフトや手押し台車が通れない場所でも通行できるため、より幅広い範囲での業務効率化が期待できるでしょう。具体的には、納品先の店舗やバックヤードといった狭い通路などでの利用が考えられます。

小回りが利く点もドーリーを利用する大きなメリットといえるでしょう。

種類が豊富なため用途にあったものを見つけられる

ドーリーは、使用目的や用途に合わせて豊富な種類が販売されており、サイズや形、素材にも違いがあります。

例えば、狭い場所で利用するのであれば、小さくて方向転換がしやすいもの、運ぶものが多い場合は、できるだけ面積の大きいものを選択しましょう。

ほかにも運ぶ貨物が軽量物の場合は軽くて扱いやすいプラスチック製、重量物を運ぶ場合は強度の高いアルミ製といった使い分けが可能です。

スペースや貨物の量によってドーリーを使い分けることで、作業効率や安全性の向上が期待できます

少ないスペースで収納できる

ドーリーは形状がシンプルで、かさばらずに重ねて保管ができます。専用のラックを準備しなくても重ねられるため、少ないスペースでも多数のドーリーを収納可能です。

倉庫のスペース確保には費用がかかり、ほかにもさまざまな物をおくことを踏まえると、輸送資材や機材のスペースはできるだけ少なくしたいと考えるでしょう。

ドーリーであれば、占有スペースを最小限に抑えられ、倉庫のスペース確保の費用や手間を減らせるのもメリットのひとつです。

ドーリーを使用する際の注意点

ドーリーを利用する時は形状、特性によって注意すべき点があります。怪我や事故につながらないよう、注意点を把握しておきましょう。

荷物の載せ方や載せる量を確認する

ドーリーは、使い方によっては荷崩れすることがあります。とくに荷物を固定していない場合は荷崩れのリスクも高いため、不安定な載せ方をしないことが大切です。

左右の重量バランスに注意して荷物を中央に載せることを意識し、オリコンはしっかり重ねます。

また、できるだけ多く運びたいと考えるあまり、荷物を詰みすぎないようにしましょう。積荷の高さが高すぎるとバランスを崩したり、視界を防いだりする原因になります。

荷崩れが起きないよう、また万が一起きても大きな事故にならないように荷物の載せ方や量の基準を決めて、取り扱いには充分に注意しましょう。

急発進・急停車といった無理な操作をしない

急な発進や停車、旋回をすると、荷崩れや事故のリスクになるため注意が必要です。ドーリーを扱う際は、周りに充分注意して、ゆっくりと発進・停車を行うようにしましょう。

発進や停車、旋回時の荷崩れが不安なのであれば、荷物を固定する、オリコンを使用するなどの対策を行いましょう。また、荷降ろしの際も、重量のバランスが悪くなり荷崩れが起きやすいため注意してください。

まとめ

手押し部分がない台車のドーリーは、荷役時間が短くなり、狭いスペースでも使えるなどのさまざまなメリットがあります。

しかし、荷物の載せ方や量、発進時や停車時に気をつけなければ荷崩れのリスクがあり、怪我や事故につながる危険性もあるので注意が必要です。

ドーリーを導入すれば、さらに物流の荷役作業の効率化が可能です。輸出入を含め、物流倉庫の業務の効率化をしたい場合は浜松委托運送にご相談ください。

この記事は執筆された時点での情報を元に記載されております。文書・写真・イラスト・リンク等の情報については、慎重に管理しておりますが、閲覧時点で情報が異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。記載内容や権利(写真・イラスト)に関するお問合せ等はこちら

オススメの記事
single-news